【関先生コラム|英会話お役立ち】話せる言語の数を尋ねるのはときにNGかもしれない
何語を話すか、何か国語を話せるかというのは、ときにセンシティブな話題になりえます。ですから、How many languages can you speak? とは安易に聞かないほうが無難だという視点も持っているといいのではないでしょうか。「3か国語も話せてすごいね!」なんていう言葉が褒め言葉にならないことも多いからです。
これは僕がパース(オーストラリア)に行ったとき、タクシードライバーとの会話で感じたことです。彼はソマリア人で、話の流れからつい僕が何か国語を話せるのかと聞いたとき、「4つ」と答えたのです。「すごいね」と言う僕の反応に少し戸惑ったように思えました。
複数の言語を使えるというのは、自国が他国に支配されてきた歴史を象徴しているということでもあり、それはもしかしたら、難民となって外国で生活した経験があるからかもしれません。だからそれは誇ることでもなんでもないのかもしれません。この発想はまだ英語教育界では語られることは一切ないと思いますので、世間に浸透するのに、あと何年もかかるでしょうが、せめて皆さんにはこういった発想があることを知っておいてほしいと思います。
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